ハンドボールの試合中、「膝から下」によるプレーが反則になるかどうか、迷ったことはありませんか。最新のルール改正を含めて、膝下でのプレーの可否、例外、ゴールキーパーの特権などを知っておかないと、思わぬ反則で自分のチームを苦境に追い込む可能性があります。この記事では、「膝下」に関する反則の定義から具体例、判定基準まで詳細に解説しますので、すべてのプレーヤーとファンにとって必読の内容です。
目次
ハンドボール 膝から下 反則とは何か
膝から下を使う行為は、ハンドボールの公式ルールで「反則」と明確に定められている項目です。具体的には、「ボールを止めたり、パスやシュートをブロックしたりするために、足または膝から下の部位を使うこと」は原則として禁じられています。ボールが動いている状態で、膝から下で触る行為は反則となり、通常フリースローや相手へのポゼッション移行が命じられます。
この「膝から下で触る反則」のルールは、攻撃側・守備側双方に適用され、特に足がボールに向かって動く場合や、意図的にネットを使って防御する際などに厳しく見られます。単に足や下腿(膝から下の部分)を置くだけでも、ボールの進行を妨げる形になると反則となる可能性があります。
膝から下とは具体的にどこを指すのか
膝関節より下の部分、つまりスネ(脛骨・腓骨)、ふくらはぎ、足首、足の甲およびつま先を含みます。膝より上の腿(太もも)や股関節付近は含まれません。ルールでは「leg below the knee/foot below the knee」という表現が使われ、膝下限定の部位を規定しています。
反則になる具体的な行為例
攻撃者がパスを受けてボールをコントロールした後、膝から下で意図的にブロックしようとする行為。守備者がシュートまたはパスの経路を足や下腿で遮ってしまう行為。あと、ゴールキーパーであっても、ボールが動いて外側へ向かっているときに膝より下でボールに触れると反則となります。
例外となる場合
唯一の例外は、ボールが相手選手から投げられてきており、そのプレーを防ぐ目的で自然な反応として膝から下で触れる状況です。このようなプレーの場合、「除外(except)規定」によって反則にはならないことがあります。ただし、この判断は審判の裁量によるところが大きく、状況やボールの速度、選手の意図などが考慮されます。
最新情報のルール改定と膝下反則の定義
IHF(国際ハンドボール連盟)の公式ルールでは、「膝から下の脚または足でボールを触ること」を明確に禁じており、2025年以降の改定でもこの点は維持されており、例外規定や判定基準の明確化が図られています。審判やコーチ間で誤解が生じやすい部分についても、最新の規定でコメントが追加されています。
この改定により、「ボールを投げられたものに対しての反射的な接触」のような状況であっても、いかに自然な反応かが重視されるようになりました。また、シュートやパスをブロックするために下腿を広げる行為など、「体の占有面積を意図的に増やす動き」は違反として扱われます。
2025年改定のポイント
2025年7月以降、ルール番号7:8において、「相手に投げられてきたボールに対して以外は、足または膝以下で触ることは許されない」という表現がより強調される形で規定されました。意図的な防御行為などが対象となります。
体積を増やす防御動作としての判定基準
シュートやパスを防ごうとする際、守備者が両足を広げたり、膝から下を上げたりする動きは、審判から「体の占有面積を拡大する防御動作」として反則視されることがあります。特にボールの方向によって動きが明らかに防御目的であると判断されるとき、その行為は反則になります。
ゴールキーパーに関する特別ルール
ゴールキーパーはゴールエリア内では体のどの部分でもボールを扱うことが許されていますが、エリア外やボールがゴールエリアから出るプレーで、膝下でのボール触りは例外なく反則です。特に、ゴールエリアラインの外でボールが動いて外向きにあるときに膝年下部で触れる行為が禁止されています。
膝から下反則とその罰則・審判の裁量
膝から下の反則が認められた場合、状況に応じて様々な罰則が科されます。通常はフリースローですが、明らかな得点チャンスを妨げた場合は7メートルスロー(ペナルティスロー)となることがあります。さらにはパーソナルペナルティとして2分間の退場、あるいは重大な場合は対戦中の退場を含む個人処分が加えられる場合があります。
審判の判断基準には、「意図性」「影響の大きさ」「ボール及びプレーヤーの動き」「守備者の体勢」が含まれます。ボール速度が速ければ素早い反応が求められますし、防御のための正当な体の動きなのか、攻撃者のプレーを不当に妨げるものかなどが問われます。
通常の反則→フリースロー
膝から下の脚・足を使ってボールを触ったが、それがシュート阻止やパス変更のため意図的であり、プレーの流れを重く妨げていない場合、まずはフリースローで試合が再開されます。この際に審判は警告カードを出すことがあります。
重大な妨害での7メートルスローへの適用
守備者が膝から下でシュートをブロックし、明らかにゴールチャンスを奪ったと審判が判断した場合、7メートルスローが宣告されることがあります。これは、攻撃側のチャンスを不当に減じたかどうかがポイントになります。
個人処分:退場や時間罰
意図的に危険な膝下のプレーを行ったり、再三同様の違反を犯した選手には、2分間の退場やディスクオリファイアル(試合からの退場)などの処分が下されます。特に安全性やスポーツマンシップに反する行為には厳しい対応が取られます。
膝から下反則の判定が難しいケースと審判基準
実際の試合で「膝から下」による反則かどうかを判定するのは一見シンプルに見えて難しい場面が多くあります。例えば、ボールが投げられてきたものか、自分自身でコントロールしてから動いたものか、防御なのかただの足の動きかなど、判断すべき要素が複数あります。
また、審判は動きの速度、足の動きの方向、ボールの飛来方向、体勢のバランスなどを総合的に判断します。ルールブックにはケーススタディやコメントもあり、審判教育でこれらのあいまいな部分を減らす努力がなされています。
相手の投げによる反射的接触か
ボールが相手の手から投げられ、そのまま飛んできた状態で、自分が防御する反応として膝から下で触れるケース。自然な動きであれば反則になりません。この判断にはボールの速度と状況の左右が影響するので、判断に差が出ることがあります。
足や下腿の広げ方・体の面積の占有
守備者が足を広げたり膝を曲げたりして下腿を上げるなどしてシュートやパスの経路を遮断する行為は、判定されやすい反則です。特に膝から下を使う動きが意図的に防御目的であると判断されると、体の占有面積を広げたとして反則対象になります。
静止時・ボールがゆっくり動いている時の例外線引き
ボールが非常にゆっくり移動していたり静止近くで動いている時、またはキャッチ直後など、足の動きが大きな負荷を伴わない場合には審判が反則を見逃すことがあります。ただし、公式ルール上は例外ではなく、審判の裁量による部分です。
練習や試合で気をつけたい膝から下反則の回避法
プレーヤーとして最も重要なのは、「膝から下」を使わずに安全かつ効果的にプレーする技術を身につけることです。講習会や練習で反則のパターンを学び、実際のプレーで意識的に避ける工夫をすることが大切です。
具体的には、タグ付けされたドリルや審判付きの練習で膝下を使った防御をチェックし、迅速に反応を調整できるようにしておくこと。試合中は、自分の足の位置や下肢の動きによって審判がどのように見ているかを常に意識することで、無意識の反則を防げます。
足を広げない・下腿を上げない意識
守備時に足を広げたり、膝から下を上げてブロックしようとする癖がある選手は、その動きを最小限に抑える必要があります。「体の占有面積を広げない」ことを意識し、体の中心線近くで防御することが理想です。
パスを受けた直後の注意
パスを受けてからのキャッチ→移動の一連の動作の中で、足がボールに触る可能性が高まります。特に受けた直後のバランスが崩れている状態では、膝下がボールに近づきやすいので、着地やステップの取り方を意識することが安全です。
ゴールキーパーとしての立ち位置管理
ゴールキーパーはゴールエリア内では身体のどの部分でもボールを扱える特権がありますが、エリア外では通常プレーヤーと同様に膝下でのボール接触が反則となります。ゴールキーパーは自分がどこにいるかを常に把握し、ラインを越えてしまった場合の動きに注意を払うことです。
まとめ
膝から下を使った反則は、ハンドボールにおいて頻繁に問われるが故に誤解の多いルールです。ボールを膝下で触る行為は原則反則で、意図性・防御目的・ボールの起源などが判断の鍵となります。ゴールキーパーであっても、許可された範囲があります。
最新のルールでは例外や裁量がより明確化されており、知識を持っていることが試合でのパフォーマンスとチームへの貢献に直結します。練習で膝下の接触を避ける動きを習慣づけ、試合では意図的な体の使い方と立ち位置を意識することが重要です。
コメント